「ちょっとした工夫」で、もっと暮らしやすく。

「自分でできる」を支える工夫

グループホームで生活していると、「もう少しここが使いやすかったらいいのに」と感じる場面があります。

今回は、トイレの水を流すためのレバーについて、職員がちょっとした工夫をしたお話をご紹介します。

以前、グループホームのトイレには、壁に取り付けられたボタンを押すことで水を流すことができ、さらに便座から立ち上がると自動で水が流れる機能がありました。

ところが、ある時ウォシュレットが故障してしまい、便座を新しいものに交換することになりました。

新しい便座に交換したことで、ウォシュレットは使えるようになったものの、これまで使っていた壁のボタンによる洗浄や、立ち上がると自動で水が流れる機能が使えなくなってしまいました。

そのため、水を流す際には、水洗タンクの側面についている小さなレバーを操作する必要がありました。

しかし、病気などの影響で手に力が入りにくいことなどの理由から、レバーをうまく操作できず、トイレを使用した後に水が流れていないことがありました。

「どうすれば、もっと少ない力で水を流せるようになるだろう?」

そこで職員が考えたのが、身近な材料を使ってレバーを操作しやすくする方法です。

インターネットなどを参考にしながら、100円ショップでも購入できる「S字フック」と「結束バンド」を使い、レバーを少ない力で動かしやすくする簡単な治具を作って取り付けました。

写真のように、レバーにS字フックを取り付け、そこに結束バンドなどを組み合わせることで、直接小さなレバーを操作するよりも、力をかけやすい形にしています。

大がかりな設備を導入したわけではありません。

「どうすれば本人が使いやすくなるだろう」と考え、身近にあるものを使って試してみた、小さな工夫です。

その結果、現在では、トイレを使用した後に水が流れていないということは、ほとんど見られなくなりました。

グループホームでの支援というと、食事や服薬、外出など、目に見えやすい支援を思い浮かべることも多いかもしれません。

しかし、こうした毎日の生活の中にある「ちょっとした困りごと」に気づき、環境を工夫することも大切な支援の一つだと感じています。

「できないことを手伝う」だけではなく、「どうしたら自分でできるようになるか」を考える。

これからも、入居者さん一人ひとりの生活の様子を見ながら、安心して、そしてできるだけ自分らしく生活できる環境づくりを考えていきたいと思います。

 

 

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