できる力を信じる

「やってもムダ」「できるようにならない」という考え方でなく、利用者様の個々のできる力を信じます。

ラファミド八王子では、地域での生活を通じて、ご本人の目標を引き出し、自分で「できる部分」を積み上げ、自信をつけ、自分で望む生活を手に入れてほしいと考えます。 関係機関のみなさまと連携し、利用者様の意思を尊重したうえで、地域にとけこみ、あたりまえの生活をできるよう職員全員でサポートをしていきます。

「可能性をきめつけない」利用者様のできる力を信じる

  • サービス管理責任者 原島憲和
  • 1976年生まれ/2010年4月入社
  • 精神保健福祉士・介護福祉士

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-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

原島)ラファミド八王子(以下、ラファミド)でサービス管理責任者をしている原島憲和です。前職は高齢者の介護サービス事業所でマネージャーをしていました。精神保健福祉士の資格を取得していたので、介護よりも精神・知的障害者への支援の興味があり、当事者の方と直接かかわれるような仕事をしたいと思い、転職しました。

-続いて、ラファミドでの役割や仕事の内容を教えてください。

原島)それぞれの利用者様の支援の方向性を決めて、個別支援計画の作成をおこないます。さらに適切に支援できるよう支援員の教育やサービスの管理をおこなっています。

-ラファミドに入居した利用者様はどのような生活をできるようになりますか?

原島)グループホームは入所施設と違い、外出も自由です。お金を使いすぎてしまうなど、失敗することも多々あります。でもそれを踏まえたうえで、支援をうけながら「地域にとけこみ、あたりまえの生活をできるようになる」ことを目的と考えています。障害や病気によって、日常生活のむずかしい方が、ラファミドの職員のかかわりによって、通院・洗濯・掃除・金銭管理・買い物をひとりでできるようになることを目指しています。

-そのために、クリアすべき課題はありますか?

原島)課題は利用者様それぞれですが、障害特性により人間関係でストレスを溜めやすかったり、金銭管理がむずかしかったり、清掃や入浴等の衛生面の維持、日中活動に行くこと等があげられます。 そのための取りくみとして、例えばストレス対処法としては認知行動療法や、金銭管理であれば台帳をつけて、支援計画をたてて、日々の生活費を一緒に計算して徐々に管理期間を延ばしていきます。
日中活動はまず、生活リズムをつけることからはじめます。また課題と向き合うことがむずしい方は、病識をもつことができるように心理教育※1をおこなうこともあります。

※1心理教育

「精神障害など受容しにくい問題を持つ人たちに、正しい知識や情報を心理面への十分な配慮をしながら伝え、病気や障害の結果もたらされる諸問題・諸困難に対する対処方法を修得してもらうことによって、主体的な療養生活を営めるよう援助する技法(心理教育を中心とした心理社会的援助プログラムガイドライン2004より抜粋)」

-利用者様の課題によっていろいろな関わりがあるようですが、行きづまることはありませんか?

原島)あります(笑)でも、常に自分にも職員にも言い聞かせています。利用者様の「可能性を職員が決めつけない」「できる力を信じる」と。支援には答えはないし、これでいいという限度はありません。

利用者様が失敗したときでも、うまくいかないのは本人だけのせいではなく、周囲の関わり方しだいと思っています。

障害は見た目や普通に話しているだけではわからない部分があります。例えば、この人は作業所に週5日あたりまえに通えると思っていても、まったく通えなくなったり、生活費が1週間分は管理できるだろうと思っていても、1日で使い切ってしまうことがあります。

日中活動や金銭管理などは、本人と一緒に目標を立てて、スモールステップで一歩ずつ取り組んでいます。失敗した場合は、個別支援計画の見直しをして、さらに細かいステップに取りくみます。 小さな成功体験を積み重ねることによって自信がつくと、生活費の自己管理、貯金、作業所に週5日通所、一般就労と、できることが増えていくケースが多いですね。

-グループホームという、共同生活ならではのエピソードがあれば教えてください。

ある男性の入居したての利用者様は、日常的に他の利用者様へ因縁をつけて言い争いになり、適切な人間関係を築けませんでした。そこで職員とご本人と話し合い、利用者ミーティングでの話合いで解決をめざしました。共同生活のグループホームでは月に1回利用者ミーティングを開催しています。利用者様同士、共同生活で仲良く生活するために、ルールの確認をしあったり、各利用者様が頑張ったことや取り組んだことを発表してもらったりもしています。共同生活では知らない方と一緒に生活するので、人間関係の問題は少なくありません。共同生活ではそういった人間関係を学んで、ストレス対処法を身に付けていく場所でもありますし、共に頑張っていく仲間を作ることもできる場所だと思います。

-原島さんは多くの職員を育成してきましたが、どんな想いを大切にしていますか?

原島)一番はやりがいを感じてもらうことです。支援者にとって一番の喜びは利用者様のできることが増えることです。ですが、そこまでの道のりは利用者様にとっても支援者にとっても苦しいことも多々あります。利用者様と同じように支援者も乗り越えなければならず、落ち込むことも少なくありません。

そのためには、支援者が専門的な知識・技術・考え方・視点を身につけていかなければいけません。

支援者が技術や知識を身につけて利用者様のできることが増え、やりがいを感じられるよう、縁の下の力持ちのような存在でありたいです。

支援者が輝いていないと利用者様も輝くことができません。職員が生き生きとやりがいをもって働けるような職場にしたいと思っています。

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「あたりまえの生活」をサポート専門的な援助技術の習得を土台に

  • サービス管理責任者 田嶋健太郎
  • 1968年生まれ/2014年9月入社
  • 介護支援専門員・介護福祉士

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-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

田嶋)ラファミド八王子(以下、ラファミド)でサービス管理責任者をしている田嶋健太郎です。高校卒業後から40歳までは、実家が営む建築板金業に従事していました。いわゆる「職人さん」です。景気の悪化や病気の発症等をきっかけに介護事業に転職。
多くの高齢者との関わりを通して、認知症以外に精神疾患も抱えている方が多数存在することがわかり、47歳で障害者支援への転職を決意。支援の方針や充実した研修制度に惹かれ、社会福祉法人SHIPに入社しました。

-続いて、ラファミドでの役割や仕事の内容を教えてください。

田嶋)サービス管理責任者をさせて頂いています。サービス管理責任者とは、適切なサービスが提供されるよう、利用者様に合わせた個別支援計画の作成や、支援サービスに関わる担当者との連絡調整等、事業所のまとめ役となります。職員の育成では、職員のだれが関わっても、利用者様にとって良質なサービスを提供できるように、理論に基づく専門的な援助技術の習得に力を入れています。

-「理論に基づく専門的な援助技術」の効果を具体的におしえてください。

田嶋)あたりまえですが支援の対象は人です。正確に人を理解するのはむずかしく、支援者自身の感情が大きく揺れ動き冷静な判断ができなくなる時もあります。しかし、専門的な援助技術を習得することで、客観的に状況をとらえ根拠のある支援を提供することが可能です。

利用者様も納得や安心をし、また、一時的に状況が悪化しても支援者側も不必要に動じることがなく、長期的なスパンでみると好転するケースが多いです。

-「地域にとけこむ」「あたりまえの生活」とは、利用者様がどんな生活を送ることを指しますか?

田嶋)ノーマライゼーションの理念とも重なりますが、障害のある人々が自身の生活のあり方を自ら選択でき、能力や経済効率に左右されず、地域の中で普通の生活を過ごすことではないでしょうか。我々が日々、あたりまえのように過ごしている社会や日常も、障害者にとっては大きな制約を受けることが多いのが現実です。

-それを実現するためにはどんな課題があり、どんな支援が必要と考えますか?

田嶋)利用者様の課題は多種多様です。お金や薬の管理が苦手な方。生活リズムが乱れてしまう方や、掃除や片付けが苦手な人など。なかでも、共通する課題としてはコミュニケーションの困難さが挙げられます。個々の意欲や能力は高くても、自分の気持ちを上手く伝えることができず、また、他者の意見を正確に理解することができないことにより、周囲や社会から孤立し能力を発揮できないケースが多いと思います。

全ての課題に共通することですが、まずは、利用者様に課題を自覚してもらうことがスタートになります。 障害者の方に「こんなことを言ってはダメかな・・・」などと特別視せず、客観的な意見を率直に伝え、考えてもらうことが重要です。 話を聴くと、利用者様自身も困難さを感じてはいるものの、どうして良いのかわからないケースがほとんどです。

課題を認識したら目標を設定。支援者が決めるのではなく、利用者様自身が決めることが大切です。目標が決まったらゴールに向けての行動をサポートします。その過程で重要なのは、利用者様自身が成果を体感すること。成果を体感すると自信が芽生え、行動に拍車がかかり好循環を生み出すことができます。

-どんな思いを大切にして職員の育成をしていますか?

田嶋)利用者様への支援と共通する部分が多いです。安易に答えを伝えずに、考えてもらい、気づきを得て自発的な行動が増えるような関わりを意識しています。また、支援の結果や成果をすぐに求めない姿勢も重要です。 利用者様が変わるのには時間が掛かります。支援者のあせりは利用者様にも影響を与えるため、状況を客観的に俯瞰してとらえる能力も重要だと感じています。一方、職員から学ぶことも多いです。私自身の考え方が偏らないよう、職員の意見に真摯に耳を傾ける姿勢を心がけています。

-田嶋さんが今後目指していることを教えてください。

田嶋)目標は日本一の支援を提供することです。

しかしながら「日本一」に明確な定義はありません。私個人の考えになりますが、常に「日本一」を目指し、支援者自身が挑戦や成長しようとする姿勢が大切です。

社会福祉法人SHIPは研修制度が充実しているので、わたしを含め、みんなで専門的な援助技術を習得しながら日々成長していきたいです。

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利用者様の一歩がやりがいに主体的な課題解決をサポート

  • 世話人 平間いつか
  • 1983年生まれ/2017年1月入社
  • 精神保健福祉士養成施設通学中

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-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

平間)ラファミド八王子ⅢⅣ棟(以下、ラファミド)の世話人、平間いつかです。志望動機は、障害のある人もない人も「みんなが生きやすい社会づくり」をしたいと考えていたことで、1年半前の入社時から、働きながら精神保健福祉士の資格取得を目指したく、社会福祉法人SHIPへ入社しました。社会福祉法人SHIPは、研修が充実しており「ここなら、異業種から転職した私でも一から頑張れる」と感じました。実際、入社してから多くの研修を受け、実際の支援で悩んだときも上司や仲間に相談できる環境にめぐまれていると日々実感しています。

-続いて、ラファミドでの役割や仕事の内容を教えてください。

平間)世話人として、個別支援計画にもとづき利用者様の生活面全般のサポートをおこなっています。日中活動先と連携して通所のうながしをおこなったり、体調面で変化があるときは相談に乗り必要な医療機関等につないだりします。また、服薬をしっかりおこなえているかの確認や、栄養バランスの取れた食事を摂れるようアドバイスしたり、生活にかかるお金をどうしたら上手くやりくりできるか一緒に考えたりと、多岐に渡りサポートをしています。利用者様自身のできることを尊重し、かつ必要な社会資源を有効活用できるよう、地域の関係機関と日々連携を取りながら利用者様の生活を支えています。

-支援する際に気をつけていることはありますか?

平間)共用型のラファミドⅢ・Ⅳ棟では共用のスペース(食堂、洗面所など)が多くあるため、その分利用者様同士で「自分は気をつけて共用部を使っているのに、何で他の人はきれいにしないのか」などといった不満が出ることもあります。障害のあるなしに関わらずどこでも起こり得ることですが、ケースバイケースで職員が間に入ることもあり、月1回開催される利用者様のミーティングの場などを活用し、基本的に利用者様同士で話し合って主体的に解決することを促しています。主体的に問題へ向き合うことで、自己効力感が増し、今まで気づかなかった自分の課題が見えるので、ラファミドで自分を見つめる機会が増えることを期待しています。そして、生きていくうえでの喜びや苦労を感じる機会を、支援者ができるだけ奪わないことで「あたりまえの生活」を手に入れてほしいと思います。

-支援する中で一番むずかしいと感じるところはどんな部分ですか?

平間)利用者様とのコミュニケーションです。こちらは伝わったと感じていても上手く伝わっていなかったり、入社当初は試行錯誤の連続でした。

今でも、「どう伝えたらよいのか?」と悩むことは多々ありますが、利用者様一人ひとりに合わせた伝え方を工夫することはこの仕事ではとても大事なことだと日々痛感しています。

-一番うれしいと感じる部分、やりがいを感じる部分を教えてください。

平間)利用者様が、紆余曲折しながらも自らの目標をみつけ、それに向かって一歩を踏み出すことができたときは嬉しく感じます。もちろん、そこがゴールではなくスタートなので、これからどんな支援が必要なのか考えることに更なるやりがいを感じます。

-現在の仕事を通じて自分自身が成長したと感じる部分を教えてください。

平間)まず、前職では出会うことのなかった知的・精神障害をもつ方々に出会ったことで、人間の多様さを肌で感じ、視野が一気に広がりました。当初はどう接して良いかわからず戸惑うこともたくさんありましたし、利用者様が不安定になっているときは責任を感じ落ち込むこともありました。今は、入社当初に比べると、利用者様のペースを尊重し見守る余裕ができてきたように思います。

-課題や今後どうしていきたいかを教えてください。

平間)個人的な課題としては、個々の利用者様に合わせた支援の引き出しを今後さらに増やせるよう、専門性を常に高めていかなければと感じています。

現在、精神保健福祉士の資格取得を目指して勉強していますが、資格を取得した後も内外の研修に参加し、自己研鑽に励みたいと思っています。

ラファミドの大きな強みは「人」であると思います。相談できる上司や悩みを分かち合える仲間がいるからこそ、ひとりで抱えることなくここまでやってこられたと実感しています。

また、今年度は職員の異動によりメンバーの入れ替わりがありましたが、それぞれの職員が今まで経験して良いと感じた取り組みをラファミドで活かしており、柔軟な発想を受け入れる風土があることも自慢できるポイントのひとつです。

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人員体制

管理者1名

サービス管理責任者3名

世話人14名

生活支援員27名

夜間支援員12名

※グループホーム友を含める。