シン年度、開幕。
ラファミド八王子で世話人をしている簗取(ヤナトリ)と申します。
いよいよ新年度が始まりました。
新しい出会い、
新しい生活、
新しい徴収税、
新しい商品価格、
5個入りの袋ラーメンが3個入りになったり、
洗剤が値上がりしたり、
マ〇ドナルドのハンバーガーが170円になったり、
ガ〇ガリ君が80円になったり、
申し訳ありません、あんまりポジティブな話が出ませんでした。
シン・ウルトラマン、シン・ゴジラ等にちなんで、シン年度とでも申しましょうか、
現在のラファミド八王子の様子についてお話したいと思います。
●ラファミド八王子のシン年度
…いきなりですが、入居者様の日々は大きく変わりません。タイトルを盛りました。
しかし、日々の継続が、数か月には大きな変化になっている事が多々あります。
例えば、一定のストレスが貯まると、休息として入院を繰り返したり、
ラファミド(という現実)から離れたくなってしまう方がいらっしゃいます。
普段の生活で、お金の計算だったり、友人関係に気を使ったり、スケジュール管理など
色々な事を考えて暮らしていく、それ自体がストレスになっていたようでした。
その方にとって「何事もなく1日過ごせた」というだけで、
生活自体が成功体験という実績になっていきます。
●実際の支援
他方、「お金」の成功体験という点で、ラファミドではこのような取り組みをしています。
ラファミド八王子では、このような「金銭 管理 出納帳(きんせん かんり すいとうちょう)」という帳簿を使用しています。
1日毎の金銭の推移を把握する事で、
「今日は予算内で生活できた!」
「今日は〇〇円使い過ぎたから、明日はちょっと節約する!」
と利用者様がご自身で振り返りを行い、日々のお金管理を練習されています。
●役所の方も納得
お金の支援は、諸事情で「生活保護」を受給されている方にも同様に実施しています。
管轄のケースワーカー様の指導内容を確認しつつ、ラファミドで出来る事とご本人がやりたい事に
折り合いを見つけて、少しずつご自身で出来る事を増やしていきます。
最近の実績として、ケースワーカー様から
「たくさんお金を持つと生活が不安定になるので、〇〇様の所持金は〇千円までにして下さい。」
と決められていた方に対し、
・この半年間でこれだけ出来るようになりました!
・安定して生活出来るようになりました!
という根拠として金銭管理出納帳の実績を提示した所、
「だいぶ落ち着かれたので、やり繰りや所持金はラファミドさんにお任せします!」
と回答を頂いたケースもありました。
●実際はそんなにうまくいかない
ただ、支援はそう簡単ではありません。
実際、やり繰り・所持金を見直した先ほどのケースについて、
色々なメリット・デメリット(良い事・困った事)がありました。
~メリット~
・〇万円を持っても、休息・外泊せずに生活を続けられている!
・趣味のカバンや服を買えるようになった!
・一人暮らしという目標に近づいた!
~デメリット~
・「あれも欲しい、これも欲しい、食事は後回しでいいや」と欲求が増えた…。
・「カバン買うと明日使えるお金はいくらだ?計算が大変…」と考えるストレスが増えた…。
・「買い物し過ぎちゃった、自分はやっぱダメだ…」と残金を見て、へこみやすくなった…。
いかがでしょうか?
内容によっては「これは大変そうだな、自分もこういう考えになりそうだ…」と
思われた方も居られるかもしれません。
成功はもちろん嬉しい事ですが、何より大事なのは
デマンド(ご本人様の希望)とニーズ(それを為す為に実は必要な事項)
がイイ感じに合わさり、行動が一歩進む事だと考えています。
失敗しても良いんです、ラファミド職員のバックアップは伊達じゃない…!
●見失っちゃいけない事
ラファミド八王子の理念には
このように、
「お手伝いはさせて頂きます。ですが、それ以上に
ご自身で出来る事を重視しています。環境調整は任せてください!」
という理念の下で支援を継続しています。
この事を忘れてしまうと
「絶対こうした方が良い!」「これは危ないからダメです!」「みんなこうやっているから!」
と指示的になってしまいます。
これは支援ではなく指導になってしまうので、職員全員が配慮している点です。
●最後に
変化や固定観念にとらわれず、常に挑戦していくのが「ラファミド八王子」です。
日々過ごす毎日が常に最新です。
昨日の自分が残したものが、今日の何に活きるのか、職員も利用者様も毎日チャレンジ中です!
ここまでお読み頂き、ありがとうございました!
現在、空室が1・2棟(左入町・共同タイプ):2部屋、6棟(丹木町・アパートタイプ):1部屋あります。
見学・試泊は随時受け付けております。