地域に戻るということ~入院した時の支援編~
地域に戻るということ~入院した時の支援編~
みなさんこんにちは。利用者様の通院同行で一番困るのは駐車場が空いていないことだと思うラファミド八王子の足達です。田舎育ちなのでコインパーキングにも若干の抵抗があります。
普段生活していく中で病院には出来れば罹りたくないものです。
しかし、生活場面でのストレス過多や、怠薬による体調悪化などでどうしても入院せざるを得ない利用者様もいらっしゃいます。
期間の長短はありますが、退院後はほぼ全員がラファミドに戻って地域での生活を再スタートします。
今回は入院してからラファミドに戻るまでに、どのような支援をしているかを紹介します。
「入院から退院までの流れ」
入院→①面会→②試験外泊→③退院前カンファレンス→退院
① 面会
入院中の面会は、週1回のペースで実施します。
試験外泊前は、利用者様自身が直面化(※)をしながら、「なぜ入院に至ってしまったのか」、「今後の生活をどうしていきたいか」、「その為には何が必要か」などをご自分で考えていただく重要な期間でもあります。
*直面化:自身における「理想(希望)」と「現実(現在)」の不一致について、向き合うこと
② 試験外泊
利用者様から「ラファミドに戻りたい」という意思表示があり、主治医の同意を得られたら、退院後に地域で継続して生活していけるかどうかの判断をするために試験外泊を行います。試験外泊は、2泊3日または3泊4日の外泊スケジュールを2~3回実施します。
再入院に至るようなことのないように、試験外泊中は地域生活を頑張っていきたいという利用者様の姿勢・生活動作の観察、利用者との面談を通して、職員がアセスメントをしていきます。
③退院前カンファレンス~退院
試験外泊を経て退院の運びとなったら、退院前に関係者が集まってカンファレンスを開催します。
このカンファレンスは、利用者様が退院後にどうしていきたいかを決定する場です。どのような意識をもって、どのような目標に向かっていくのかを利用者様に確認をします。ラファミドに戻って頑張りたいという意思表示をされる方が大半ですが、中には退院先としてラファミド以外を選択する利用者様もいらっしゃいます。
以上が入院~退院に向けての支援です。
継続的に地域で生活できることに越したことはありませんが、利用者様が「入院」となったときにも前向きに気持ちを整理し、自分にとって何が必要なことなのかを考える機会として捉えてもらうことは重要です。
利用者様が変化できるタイミングと捉え、職員も真摯な気持ちで取り組んでまいります。