一歩踏み出すお手伝い

こんにちは!
ラファミド八王子世話人の嵐田です。
ラファミド八王子では1人の世話人が4~6名の利用者様の担当を受け持っています。
日々の面談でお困りごとややってみたいことの実現に向けて一緒に考えたり、関係機関との窓口になったり、利用者様が安心して生活できるようサポートをするのが担当業務です。
もちろん担当だけではなく職員全員で利用者様1人1人の生活を考え、さらには法人内の研修として他の事業所の職員とも支援内容に関して話し合う事例検討会も行ったりと、職員一丸となって利用者様のことを考えています。
1人では気付けなかった利用者様の特性や適した支援など、まさに三人寄れば文殊の知恵、という形で未経験で入職した私でも法人全体のバックアップで支援を行うことができています。
現在私は4名の利用者様の担当を行っています。
今回はその中のお1人、A様の話をしようかと思います。
A様は今年の4月に入居されました。
入居直後は口数も少なく、表情も硬いご様子で、金銭面の不安を何度も話される方でした。
以前は食事提供のある施設に入居されており手元に残るお金が少額だったそうで、食事提供のないラファミドとは利用料も違うのですが、手元に残るお金を想像するのが難しく以前と同じじゃ食事も買えないと不安を口にされていました。
市役所のケースワーカーさんから説明があっても、実際に手元にないと分からないと話され、実際に目で見たり体験してみないと実感できなかったり想像することが難しいご様子でした。
生活保護費が入り、ようやく生活の目途が立って安心されたのですが、その後、新たな課題が見えてきました。
それは、「1人でバスに乗ることが難しい」ということでした。
厳密に言うと、自分が行きたい場所にこのバスは果たして着くのかと不安になってしまいバスに乗ることに抵抗を感じられていました。
「〇〇行」の〇〇が目的地ならまだしも、本当に目的地に停まるのか、ここでもなかなか想像することが難しかったようです。
それでもラファミドからはどうしてもバスに乗らないと遠くへは行けないということで、何度か一緒にバスに乗ったり時刻表を確認して何時何分のバスに乗るかなどを何度も確認しました。
最初は難しそうと話されていましたが、外出の必要がある時は事前に確認をしていくと、徐々に徐々に慣れていき先日は時刻表を見てご自身でタイムスケジュールを組んで外出されました!
他にも寝具やパジャマの洗濯を怠りがちで何度もお伝えし日程を設定し、その日になったら一緒に洗濯ということを行っていたのですが、今では今週末やりましょうとお声がけするとご自身で洗濯をされていたりと半年ほどで見違える変化がありました!

障がいの有無関係なく、誰にでも苦手なことはあります。
ラファミド八王子の理念は
「支援される部分を少なくし、自分のできる部分を増やすこと」
「障碍の部分は社会資源を活用して補完し、自立へ導くこと」
です。
A様はまさに自分のできる部分を増やして、自立への階段を登っている途中だと思います。
私たちが苦手な部分をサポートし、一歩踏み出す後押しを今後も出来たらと考えています。
新しい利用者様のご相談・見学は随時行っていますので、お気軽にお問い合わせください。


