利用者様の自立へ向けて ~スマホ編~
こんにちは、ラファミド八王子の篠﨑です。
年が改まり、まだまだ寒い日は続いておりますが、皆さまはいかがお過ごしでしょうか。
さて、本日はラファミド八王子のスマートフォンの使い方への支援についてお伝えしたいと思います。
スマートフォンは、今では日常生活に必要不可欠な存在となっています。しかし、その便利さの反面、使い方が分からない、といったお悩みもありふれた場面かもしれません。ラファミドでも、同様の訴えが多くの利用者さまからあります。
私の担当させて頂いているM様も、スマホの使い方に関してお悩みをお持ちでした。内容としては次の通りです。
Mさんの困りごと
☆今月の請求料金が分からない
☆アラームを止める方法が分からない
☆要らないアプリを消したい
☆そもそも基本的な操作がわからない
1つ1つのお悩み自体はありふれたものですが、頻度や件数が重なるにつれ、ご本人の困り感や不安感は募ってしまいます。
また、困ってしまうのはご本人だけではありません。支援者も件数が重なるにつれ、時間や職員の人員配置の都合などにより、全てにご対応する事が難しくなってしまいます。
ここで、突然ですが、ラファミド八王子の事業所理念を紹介させていただきます。
「一、支援される部分を少なくし、自分のできる部分を増やすこと」
「一、障害の部分は社会資源を活用して補完し、自立へ導くこと」
ラファミド八王子では、この事業所理念に沿って、利用者様への支援を行っています。
今回のお悩みの場合、私たちがスマホの使い方をお伝えする方が簡単ではありますが、「支援される部分を少なくし、自分の出来る部分を増やす』という点から離れてしまいます。
また、支援者が問題を解決することによって、ご本人のできる部分を減らしてしまい、自立とは離れていってしまいます。
その為、今回はMさんと以下の取り組みを行いました。
- スマホショップ
ご本人とスマホショップへ行き、お困りの事やスマホにまつわる悩み事の相談を行いました。
- スマホ使い方サポートサービス
その後、ショップのスタッフさんと相談し、スマホの使い方サポートサービスの導入を行いました。このサービスは、コールセンターの専門のスタッフと、遠隔操作を利用して、操作方法からアプリの使い方まで、スマホに関して幅広く教えてくれるサービスです。
- 支援者と練習
最初は慣れない遠隔操作に戸惑っているご様子もありました。ですが、何度か支援者と練習を行うと、ご自身のみでサポートサービスを利用する事が出来るようになりました。
Mさまの感想
☆丁寧に教えてくれるから安心。
☆使い方が分かって安心。
☆職員が居ない時間でもわからないことが聞ける。
支援者の感想
☆スマホに関して相談に来られる頻度が激減した。
☆以前相談を行っていた時間を、事務作業や別の支援に充てることができる。
☆ご本人の困り事が少なくなり、嬉しい。
以上のような結果になりました!
支援を行っていく中で、時間や業務に追われ、つい刹那的な対応を行ってしまいそうな時もあります。そのような中でも、1度立ち止まり、何がご本人の「できる部分を増やすこと」に繋がるか、その視点を今後も持ち続けたいと思います。