グループホームの「生活支援」

こんにちは!

ラファミド八王子12棟で世話人をしている簗取(ヤナトリ)と申します。

昨今、全国各地で梅雨入りを迎え、色々不安定な時期となりましたね。

そろそろエアコンが必要になるタイミングでしょうか。

 

今回は、グループホームを利用している方の「居室整理」についてお話ししたいと思います。

 

A様(50代男性)は、ラファミド八王子に入居されて8年が経ちます。

競馬やラジオが好きで、休日はラジオの競馬中継を熱心に聴いて居られます。

A様は物を貯め込んだり、捨てられなかったりと、とにかく掃除が苦手な方です。

また、精神状態に波があり、少し無理をされると幻覚・幻聴が出たり、落ち着かなくなったり、独特のこだわりが表出したりと…様々な生活のしづらさを抱えています。

 

そんなA様の住んでいるグループホームですが、私は精神・知的障がいのグループホームだからといって、特別な場ではなく、どこにでもある生活場面と変わりはないと感じています。 

 

さて、そんなA様の以前のお部屋の様子です👇

部屋には雑誌、新聞、服などを大量に置かれています。

押入れには様々な物が詰め込まれており、A様自身も何が入っているか認識できていませんでした。

さらに入居当初からレンタル倉庫を借り、年間10万円を負担して、部屋には置ききれない私物を保管していました。

 

A様は掃除が不得意ですが、職員と一緒であれば、多少行えます。しかしそれも体調によりけり。

幻聴の声で「捨てるな」「○○は取っておけ」と呼びかけられれば、A様はそれに従ってしまいます。

 

またA様は物への執着心が強く、1ヶ月間で新聞1部しか捨てられなかった事もあり、部屋の整理が遅々として進まない状況でした。

 

7年以上こんな状況で荷物が増えるばかりでしたが、「今年こそは部屋を広くしたい」と心機一転。

 

これまで私たちは「ご本人が自力で出来る事をサポートする」というスタンスで支援してきましたが、前進することが難しかった為、今年は「ご本人の状態に合わせて、職員が断捨離のモデリング(適切なやり方をお見せすること)をする」という支援方法に変更しました。

 

すると、物への執着心が強かったA様から「捨て始めたら、割と取っておかなくても良い事に気が付いたよ」という発言が!

ご本人の「自力」に対し、支援者の関わり方を変化したと同時に、A様の心境も変化したのです。

 

A様のお部屋がここまで片付きました!👇

A様からは「やっぱり部屋が広いと良いね。今度は服を片付けよう」と、主体的に課題へチャレンジしていく発言が出ました。

 

A様の整理は始まったばかりですし、いつまた物に溢れた生活に逆戻りするかも分かりませんが、今後もA様と一緒に整理を進めていきたいと考えております。

 

グループホームに入居している方の多くは将来的に一人暮らしを希望しておられます。

今回は数多くの事例の1つに過ぎませんが、障害者グループホームでの生活支援について一端でも皆さんに伝われば幸いです。

 

 

最後までご覧頂きありがとうございました。

 

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ラファミド八王子(滞在型)

 

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