行動療法の勉強会~三項随伴性について~
みなさん、こんにちは、ラファミド八王子職員の矢部です。
先日、事業所内で行動療法の勉強会を実施しました。
誠に勝手ながら、内容を1部紹介させていただきたいと思います。
眠たくなる内容なので最後まで読んでいただけたら幸いです。
1.行動療法とは?
人間の行動を科学的に研究して
生活の課題解決に取り組む学問です。
福祉・医療・産業・教育など幅広い分野を対象としています。
障碍者支援では、
利用者様の適正行動を増やす方法
問題行動を減らす方法を検討する際に用いられます。
2.分析方法
三項随伴性の枠組みを使用して行動を分析します。
三項随伴性 = ①きっかけ →②行動 →③結果
以上3つの枠組みを使用し分析します。
●電車で高齢者に席を譲る行動を分析してみます。
きっかけ(電車内で座っている自分の目の前に高齢者がいることに気が付く)
↓
行動(立ち上がり「どうぞ、座って下さい」と声をかける)
↓
結果(以下の2通りの結果によりその行動が増加/減少します)
結果①:(「どうもありがとう」と感謝される。)
行動した本人にとって結果が『快』な場合、行動が増加する傾向があります。
結果②:(「わたしはまだ若い、あんた失礼だぞ」と文句を言われる。)
行動した本人にとって結果が『不快』な場合、行動が減少する傾向があります。
このように行動は、きっかけや結果によって変化(増減)が起きるため、
どうすれば適正行動が増えるのか、問題行動を減らすことが出来るのか、
三項随伴性の枠組みを使用し、適用行動を増やすことができるように環境設定を行い、行動を分析します。
3.実際の支援での活用
実際の支援の場では、職員が利用者様の課題への取り組みを分析したり、
利用者様と一緒に課題の分析を面談で一緒に行っています。
4.行動療法を使用する際のねらい
利用者様の多くが学生生活、社会生活での人間関係などの環境に上手く適応することが出来ずに、自信を失い、現在グループホームで生活を送られている方が多いように感じます。
そのため、出来ない部分だけに目を向けるのではなく、
出来る部分や、出来そうな部分に目を向け、
必ず出来るようになると信じ、
社会的に適切な行動が増え、自信をつけてラファミドを卒業していただけるように意識して支援を行っています。