地域生活における社会資源活用の実例
こんにちは。ラファミドⅠⅡⅥの世話人の前迫です。
本格的な冬の到来を思わせる寒さとなりましたが、皆様 いかがお過ごしでしょうか。
今回は、ラファミド八王子で生活をされている利用者様が、どのように地域の社会資源を活用しているか、ご紹介したいと思います。
ご紹介する事例は、昨年の夏頃に入居をされた、A様 29歳の方です。 知的障害・双極性障害の診断を受けている方で、希死念慮(自分が死んでしまいたい、または死んだほうが良いと感じるような思考や感情のこと)を訴えたり、実際に行動に移すことが多く見られる方です。
そもそも「社会資源」とは
「社会資源」とは、社会全体で共有されるさまざまなリソース(資源)のことを指します。これには物理的な資源だけでなく、人的、経済的、知的、文化的な資源も含まれます。利用者様が普段生活をしているグループホームそのものも資源であり、そこで働き利用者様に関する様々な支援を行っている職員も、資源の一つです。
資源の利用について
現在、A様はグループホーム ラファミド八王子での地域生活を3ヶ月→入院1ヶ月→地域生活3ヶ月というサイクルで生活をしています。
地域生活と病院でのリセットを繰り返しながら、少しずつ地域生活を行う期間を長くしていこうという支援を行っています。
先月に病院を退院したばかりで、通常であればこのまま3ヶ月の地域生活をする予定でしたが、
①年末年始になると、A様が普段活用している、病院(資源)や、訪問看護事業所(資源)等がお休みとなり、相談先が少なくなること。
②グループホーム(資源)も年末年始にかけて職員配置人数が少なくなることで、A様に関する手厚い支援(資源)がしにくくなること。
上記のような状況が予想されたため、A様自身が不安を感じたことから、主治医(資源)に相談。
結果、クリスマスから年明けの約10日間、再度病院(資源)に入院をすることになりました。
《最後に》
今回のA様の入院に関する支援を通じて、利用者様が地域で自立をして生活していくために、社会資源を活用していく重要性が改めて理解できました。
今後もA様の支援を行っていくに際して、地域の資源を活用しながら臨んでいきたいと思います。