なぜ地域生活でお金の管理が必要なのか?
こんにちは!ラファミド八王子の古宮です。
東京は桜が満開を迎え、春らしさが出てきましたね(^^)春といえば、皆さんの身内にも新生活を迎えられる方がいらっしゃるのではないでしょうか?
グループホームにいると、よく利用者様から「どうしたら一人暮らしできますか?」と聞かれることがあります。課題は利用者様によって異なります。地域の社会資源を使いながらも【通院、服薬、就労、金銭管理】を維持し、生活を安定していけることが私は必要だと思っています。
今回は、地域転宅を目指す方の金銭管理支援にポイントをしぼってお話しします。
利用者様によっては、ご自分で金銭管理をするのが難しい方がいらっしゃいます。例えば、1週間分の生活費を2~3日で使い切ってしまったり、公共料金の支払い日に請求額を残せないなど、一人での管理では上手くいかない場合があります。
金銭管理が難しいと、栄養面の偏りや通院が滞ったりと健康にも影響しますし、借金問題などで対人トラブルに発展する可能性があります。そのため、ある程度安定した金銭管理が地域生活では必要になります。
そんなご自分での金銭管理が難しい方に対して、ラファミド八王子では金銭管理支援をしています。
金銭管理支援とは
一般的に、私たちが普段行っている日常的に行う金銭管理を支援します。
☆日々の生活費
☆家賃の支払い
☆公共料金・携帯代
☆予備費
☆貯金
などの課題を、必要に応じて事務所にて管理を行い、お金の使い方や月の収支の見通しをたてていきます。
≪金銭管理の方法≫
①電卓や金銭出納帳を用いて、管理する練習をしていきます。計算が苦手な方は電卓の使い方から練習し、出納帳は利用者様が自分でお金の動きを見ながら使い方を理解するために用いたりします。
※金銭出納帳:ラファミド八王子では生活費の収支を記入するのに用います。出納帳を記入する事で利用者様自身が、自分のお金の動きをわかりやすくするためのものです。
②利用者様の能力に応じて生活費をお渡しするスパンを決めていきます。管理の幅は最小単位で1日管理から全て自己管理までで、管理の仕方もステップアップの速度も利用者様によって異なります。
構造化支援を用いながら、お金の使い方を学び、実際に経験をすることで安定した金銭管理を目指します。
※構造化:生活や学習のさまざまな場面で、その意味を理解し、わかりやすく伝えたり設定したりするための方法です。
昨年ラファミド八王子からアパート転宅をした方は、入居当初は電卓の使い方や足し算引き算などの計算練習からスタートしました。支援を継続することで、転宅時には金銭管理は全てご自分でできるようになり、今も地域で生活されています。
でも、中には「自分で全てのお金を管理するのは不安」と感じる方もいると思います。その際は、医療や関係機関と相談し、成年後見制度や社会福祉協議会の社会資源の利用を検討できます。
ラファミド八王子では
「 支援される部分を少なくし、自分のできる部分を増やすこと 」
「 障害の部分は社会資源を活用して補完し、自立へ導くこと 」
を理念としています。
利用者様一人一人が地域であたりまえの生活を送るために、ラファミド八王子では「自分のできる部分が増やすこと」を意識して支援を行っております。
見学は随時承っておりますので、まずはお電話にてご連絡頂ければと思います。ご連絡お待ちしております(^^)/